ユニタリー群を用いた高効率な計算方法の開発
   
ハロゲン・遷移金属・希土類などの重原子を含む系では、相対論的な効果が大きく、その中でも、スピン軌道相互作用の効果によって、縮退準位の分裂やスピン禁制帯への遷移といった現象が起こることが知られていましたが、従来の計算方法では、この作用を精度よく計算できませんでした。
本研究では、ユニタリー群を用いた配置間相互作用計算アルゴリズムにスピン軌道相互作用による効果を加え、初めてスピン軌道相互作用による効果を変分的に評価することに成功しました。更に、このアルゴリズムを遷移密度行列の計算に応用し、遷移双極子モーメントをはじめとする様々な物理量の計算を従来よりも高速に高精度に評価することを目指しています。