高次倍音振動の理論的解析
   

分子の高エネルギー振動状態は反応機構や電子分布に関する詳細な情報を含んでいます。分子を古典的なバネの集まりとして扱う調和近似の下では、選択律により倍音への遷移は厳密に起こりません。しかし実際には電気的非調和性によりわずかに倍音への遷移が起こります。
特に、OH結合の振動を扱うのに適したローカルモード猫像を用いて高次倍音振動について定量的な研究を行っています。 これまでに行われた精度の高い計算により、水分子の倍音が、海や湖の水が青く見える原因の1つであることが分かっています。